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2012年11月25日に「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム2012」を開催しました

2012年11月25日(日)、「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム 2012」(主催:NPO法人全国移動サービスネットワーク(略称:全国移動ネット) 後援:国土交通省、厚生労働省、全国社会福祉協議会、DPI日本会議、市民福祉団体全国協議会、日本福祉のまちづくり学会、日本地域福祉学会)が開催されました。

「移動の問題」を本音で語り合おう、知り合おう─ という呼びかけによって東京大学本郷キャンパスに集った110余名の参加者、登壇者、そしてスタッフたち。
その職業や立場はさまざまで、問題に直面している当事者、行政担当者、社協職員、福祉・介護・医療従事者、研究者、学生、バス・タクシー事業者、NPO……と多くの方々が「移動の問題」を話し合いました。

この日のために、常日頃の研究・実践の成果をIT機器を駆使して報告する方、「もっと人数の少ない会と思ってまいりました」と恥らいながらも熱っぽく頬を染めて発表する方……そして、登壇者それぞれの表現と想いをこめた内容にじっと耳を傾ける参加された皆さん。

発表後の活発な質問や意見交換の様子は、その場にいる皆で「くらしの足をみんなで考えよう・一緒につくりあげよう! 解決の糸口を見つけよう!」と願う情熱に支えられた「本音で移動の問題を語り合う会」そのものでした。

終了後にいただいたアンケートでは「今後も続けていただければありがたいです」「定期的に開催してほしい」というお声を多数いただいたほか、「移送に関係する事業者だけでなく、当事者や市のケースワーカー、ケアマネ相談支援の人などに参加してもらえるように」「もう少し、テーマ、課題を絞って議論してみては?」という具体的な提案やご意見もちょうだいしました。
ご参加くださった皆さま、当日の感想や次回開催につなぐ意見をアンケートにご記入くださった皆さま、全国からあふれるような情熱を、本当にありがとうございました。
※当日の簡単なプログラムは以下のとおりです。

<プログラム>
【基調講演】「豊かなくらしを支える『足』をみんなで『つくり』『守り』『育てる』ために」
加藤 博和氏
(名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻・准教授)
  

 

【分科会】 *( )内は、発表者の所属住所であり、正式名称ではありません。
●第1分科会:「地域公共交通をどう創るのか」
座長:吉田 樹氏(福島大学)、コメンテーター:宮崎 耕輔氏(香川高等専門学校)
(1)武蔵野市コミュニティバス「ムーバス」(武蔵野市)
(2)地域公共交通をどう創るのか(南房総市)
(3)中山間過疎地域の合併超層における生活交通確保策(松本市)
(4)「石巻地区災害移動支援連絡会」の取組(石巻地区)

●第2分科会:「生活を支える移動の新たな取組とビジネスモデル
座長:大井 尚司氏(大分大学)、コメンテーター:加藤 博和氏(名古屋大学)
(1)神奈川県の住民主体の取り組み(神奈川県)
(2)住民参画によるバス運行(徳島市)
(3)コミュニティタクシー、乗り合い事業者、Q宅など (神奈川県)
(4)バス事業のモデル(兵庫県)

●第3分科会:「ズバリ!移動困難者のニーズはここにある」
座長:猪井 博登氏(大阪大学)、コメンテーター:大森 宣暁氏(東京大学)
(1)「介護保険事業者から見た高齢者のニーズとサービス実態」(北九州市)
(2)ケアマネジャーから見た地方部における移動ニーズ(三重県)
(3)障害児・者の支援現場から(神奈川県)
(4)久留米市のタウンモビリティ(久留米市)

【全体会】
分科会の概要紹介、コメンテーターによるまとめと意見交換
  

 

 

【閉幕・懇親会】