移動サービスって何?

運転者募集リーフレット
●移動サービスに関する資料・データ
登録団体数比較表(2014vs2010vs2007)
自家用有償旅客運送登録数

●「こんなお話もありました」 移動サービスを提供している方、サービスを受けている方
日々のエピソードをご紹介します。

Q1 移動サービスって何?

A1

普通のバスや電車の利用が困難な方を対象に、車を使って外出の支援を行うサービスです。「移送サービス」「送迎サービス」などと呼ばれることもあります。利用者の自宅と目的地の間の送迎を車で行います。運転だけではなく、車の乗り降りの介助などを組み合わせてサービスが提供されるのが特徴です。

市民団体や社会福祉協議会等の非営利団体による移動サービスの多くは、利用登録した会員を対象にボランティアがサービス提供しています。

具体的には?

例えば、介助をどこまで行うかを見てみると、自宅等の出発地の戸口から病院や施設等の目的地の戸口まで、運転+乗降介助という“ドア・ツー・ドア”の基本的なサービスを範囲とするところもあれば、自宅内のベッドから車椅子への移乗介助や目的地の中の介助を提供する“ベッド・ツー・ベッド”まで行うところもあり、更に階段を昇降する介助を組み合わせて提供するところもあります。

移動サービスが行う介助の範囲や利用目的等を定めた厳格な定義はありませんので、サービス提供者がそれぞれの特色を活かして、サービスの提供範囲、対象とする利用者、利用目的、利用者の金銭的な負担等を自主的に決め、多様なサービスを提供しています。


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Q2 移動サービスはどんなふうに利用するの?

A2

団体によって異なりますが、一例として次のような流れでサービスが提供されます。

入会
移動サービス団体に入会、利用登録
利用相談
利用したい日時や目的地の相談・予約申込み
調整
(コーディネート)
コーディネーターが利用の希望に対応できる運転担当者を探し、連絡調整後、予約確定
サービス実施
利用当日、運転会員が利用会員にサービス提供
料金の支払い
月末一括請求やチケット制など

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Q3 移動サービスはどんな団体や人がやっているの?

A3

NPOなど非営利の市民団体や社会福祉協議会等のほかに、介護サービスを行なっている社会福祉法人や医療法人などがあります。実施団体の数は、全国に2,000とも3,000とも言われています。

Q4 移動サービスの料金はいくらぐらい?

A4

非営利の移動サービスの料金は、タクシー運賃の1/2程度とされています。「時間制」「距離制」「定額制」などがあり、車庫から料金がかかる団体もあれば、乗車から降車の間だけ料金が係る団体もあります。送迎の利用料金以外に、「介助料」や「待機料」などを設定している団体もあります。これらの違いは、車両の種類や活動エリアの地理条件、サービス内容、自治体等の補助金の有無などによって生じるものです。

また、基本的に会員向けのサービスなので、「会員登録料」や「年会費」を設定している団体もあります。

福祉タクシー券が利用できる団体もありますので、個別にご相談下さい。


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Q5 移動サービスが抱えている問題にはどのようなものがあるの?

A5

道路運送法上の位置づけ

道路運送法は道路運送事業について定めた法律です。有償で旅客を輸送する事業を行う場合は国土交通大臣の許可を得ることとなっており、自家用自動車(白ナンバー)による有償運送を禁止しています。非営利の移動サービスといえども有償の旅客輸送事業とみなされ道路運送法に抵触する恐れがありましたが、これまでは非営利移動サービスの必要性から黙認されていました。

2004年3月、国土交通省は道路運送法の例外規定を使って、国土交通大臣による許可の基準(=通称ガイドライン”)を出し、NPO等によるボランティア輸送としての有償運送(=福祉有償運送)について、具体的な解釈を示しました。ガイドラインが示されたことによって、NPO等は一定の手続き及び条件のもとに、自治体が主宰する運営協議会の協議を経て、許可を取得してサービスを実施することになりました。2006年10月には、道路運送法が改正され「登録制度」として法的に位置づけられたため、今後は新たな基準で手続きを進めて行くことになりました。この基準や手続きが複雑なために、活動に支障の出る団体が出始めています。


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リーフレット「運転者として活動してみませんか?」

2011/05/02

移動サービス団体の運転者不足解消に役立てていただければと、運転者募集のリーフレットを作成しました。
表面下の余白と裏面の空欄に、運行団体や認定講習を行っている地域ネットワークの連絡先を記入すれば、全国どこの団体でもご利用いただけるデザインです。
下記の要領で印刷できますので、ぜひご活用ください。内容についてのご意見もお待ちしています。

◆リーフレット印刷の要領と注意点◆
印刷方法1 
元データを下記からダウンロードしてCDに保存すれば、印刷業者に発注していただくことができます。
・募集を行う団体名を、表紙の余白部分や裏面の空欄にデータ上で追記すると、ゴム印等を押す手間が省けます。ただし、元データの削除や変更はなさらないようお願いします。

    印刷用データ(ZIPファイル)
     使用ソフト adobe illustrator CS5
     テキストアウトライン済み
     画像はすべて貼り込み
     文章、イラスト、写真の無断転用は禁じます。

     データ量が大きいためダウンロードに時間がかかります。

    リーフレットデータA3 二枚 PDF版
    リーフレットデータA4 四枚 PDF版

印刷方法2
全国移動ネットにてとりまとめ・追記なしのデザインでよろしければ、全国移動ネットで取りまとめて印刷を承ります。
・1枚20円(送料別)です。ご注文が1,000枚を超えた段階で発注しますので、1,000部未満のご注文の場合は、他団体からのご注文と合わせて1,000部になるのを待ちます。また、格安の条件(注文から納品まで約2週間)で発注しますので、お急ぎの際には不向きです。
・ご注文の際は、下記の注文票に必要事項をご記入の上、faxまたはメールで事務局までお送りください。

   注文票 Word版
   注文票 PDF版


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移動サービスに関する資料・データ

自家用有償旅客運送の登録件数・車両数の推移
 (交通空白地有償運送、福祉有償運送)
→ こちらから(2022年(R4年)3月末現在)

こんなお話もありました

タイトルをクリックしてください。PDFファイルにジャンプします。

その1 茨城県Hさん:揺れる心に栄養剤 ―若年の認知症患者さんと―

その2 岡山県Yさん:泥だらけのきゅうり ―杖歩行のお母さん?と―

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